「スピ系男子はめんどくさい」vol.6〜負の感情を味わう

あなたはネガティブな感情を意識的に、敢えてじっくり味わったことがありますか?

普通だったら傷つけられた、恐ろしい、辛い、悲しいなどの気持ちは早く手放したいもの。むしろ感じたくもないもの。

以前、「ネガティブな感情が出てきた時こそ、じっくり味わいましょう、そして心底深い所まで味わえば、自然と手放すことができるのです」と学んだことがありましたが、若干スルーしていました。だって普通ならやらないじゃないですか、そんなこと。ところが唐突にその時は訪れます。何年か経って理由はわかりませんが、ある時とにかくたまたま、幸運にもそれを体験できたのです。

ある時、歯科の現場で患者さんに謂れの無い文句を言われ、怯み、臆し、さらにムカッと腹を立ててしまったことがあります。若いときはそんなこともたまにありましたが、最近では人との衝突自体が少なくなったため、久々のことでした。

それまでなら患者さんのところから離れてバックヤードに行き、作業をしながら、なんて言い返してやろうか、思い切ってキツイ言葉で怒りをあらわにして、ケンカして、もう二度と来んな!塩でも撒いておけって言ってやるぞのギリギリまで想いを馳せたあげく、結局そんなことできないよな…と何とか気を静めて穏やかに対応して惨事を免れていたことが、できる限りの対抗策でした。

これは、味わってはいないんです。感情をまぁなんとかコントロールしたに過ぎません。

今回はなぜか、「味わう」のことを思い出せたのです。負の感情を味わうのは怖かったのですが、なぜか前向きに、よし!やってみよう!となれました。

怯んだ自分。ひるんだ〜。追い詰められた〜。真正面から受け止めた〜。相手の怒りの矛先を一身に受けた自分。ひるんだな俺〜。いなせなかったなぁ。

臆した自分。おくしたな〜。劣勢だったなぁ。小さくなっちゃった。縮み上がったなぁ。あぁかわいそ。おくしてしまった。うん。おくしたわぁ。

ムカッときた自分。怒ったわぁ。腹立った〜。怒ってるよ俺。阿修羅面イカリ!フツフツとマグマをもっと沸騰させて噴火させちゃうぞ!怒りのパワーは勿論赤だ!赤く燃え上がれ〜。燃え上がれといえば勿論ガンダムだ。巨大な敵を討てよ討てよ討てよ〜♪

この時の内なる自分との対話の方法が、先に教わった方法の真意なのかはわかりません。でも明らかに過去の対処方法と違う結果に繋がったんですよね。

そして、大体途中くらいから面白がって楽しんできちゃうんですよ、これ。俯瞰とも少し違う感覚。ちゃんと味わう。ネガティブな感情ってやっぱり遠ざけがちなのですが、肯定的にというか、とにかくその気持ちを押さえつけないで、隠さないで、見ないふりしないで、味わう。なかなか強い感情が出た時ってその濁流に巻き込まれて冷静になんてできませんから、意外とチャンスを活かせないことが多いもんです。まだやったことがない方は是非チャレンジしてみてください。勿論やったことの無いことは怖いけど、オススメです。

そして先程の結末なのですが、怖がったり怒ったりの感情のオーラや波動を撒き散らしながらバックヤードに行って、裏でこんな面白い思考実験をして、患者さんのところに戻るときには全く別の周波数を纏って帰れたわけです。そうすると、ここは同じ世界線なのか?同じ次元なのか?と疑えるほど、患者さんも全く穏やかで別人になってしまったかのようにスムーズに会話と治療が進んだのです。

たまたまなのか。そもそも患者さんも怒っていたわけではなく、正当に何気なく気持ちを伝えてきただけなのか。気持ちを発散できて鎮火したのか。

理由はわかりませんが私はこう思いたいのです。

私がこの感情を味わい尽くし、言ってみれば弔い、昇華させることに成功したからこそ、過去の出来事は過去で精算できたのだ。事実と感情を区別したことにより、私の世界は前に進むことができたのだ。もしくは世界線を変えることに成功したのだ。と。

思考は現実化する、という有名な言葉がありますが、無理やり自分の感情を押し殺したりしなくても、深く味わうことで自動的に本来願っている、私の引き寄せたい未来を現実化することができたとしたら、これは使わない手はないと思いました。俯瞰するというのはなかなか難しいことです。でも感情を味わうことなら、私達は上手くできるのではないでしょうか。是非あなたも試してみてください。そして私はこんな感じだったよ、とか、いやいや凄く悲しい時にはやっぱり無理だよ、とか、そんな話をお酒でも飲みながらグダグダと話し、スピリチュアルという大きくて穏やかな波の上を揺蕩(たゆた)っていたいものです。

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書いた人/山田和宏
医療法人社団健生会の理事長/歯科医師 一般社団法人臨床ゲノム医療学会/ゲノムドクター 一般社団法人GenomD予防医学研究所/所長

歯科医師として活動する傍ら、健康長寿の方法を伝えるゲノムドクターとしても活躍。札幌市内に遺伝子調律サロン「Genom.D」を開設。量子科学やバイオレゾナンス療法を用いた「遺伝子レベルで若返る」サービスを提供。2021年から「睡眠LABO」の形でもサービスを提供。https://www.genom-d.com/

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