札幌で開催。多くの人でにぎわった「INAZOマルシェ〜SDGs 2days」

10月7日(土)、8日(日)、「みんなでみらいを創る2日間 INAZOマルシェ〜SDGs 2days」が行われました(主催/特定非営利活動法人SDGs村・北海道)。WEBマガジンでも事前に告知を掲載させてもらっていましたが、両日とも大盛況に終わりました。あらためて、マルシェを開催することになった経緯を紹介するとともに、イベント時の様子を報告します。

このイベントは、もともと、2017年から始まった「INZAOサミット」から派生したもの。明治から昭和にかけて教育者、農政学者、国際人として活躍し、北海道大学とも深い縁を持っていた新渡戸稲造の精神は、現在のSDGsの考え方にもつながるとし、彼の功績をたたえようとサミットがスタートしました。そして今回、もっとたくさんの人にその精神を知ってもらい、気軽にSDGsについて学んだり、考えたりする機会を設けようとマルシェを開催しました。

7日は、ホールにてヴァイオリニストの杉田知子さんとボーカリストの阿部純子さんによるオープニングアクトからスタート。そのあと、今回のイベントに大きな力を貸してくださった秋山孝二氏(秋山記念生命科学振興財団理事長、新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会副理事長)による、新渡戸稲造記念館建設に向けたお話がありました。

マルシェの会場では、自然栽培の野菜や麹、ピロシキ、スイーツ、アップサイクルグッズなどを扱う店などが並び、たくさんの方たちが訪れてくれました。会場には、体にやさしい食事を提供するカフェも出店。来場者だけでなく、ブース出店者やスタッフのお腹も満たしてくれました。

7日の午後からは、(株)JEPLANの取締役執行役員会長・岩元美智彦氏による「みんなが参加できる循環型社会」へ向けた講演が行われ、そのあとには釧路市長・蝦名大也氏を交えたゲストトークが行われました。講演会のあとは、ドキュメンタリー映画「マイクロプラスチックストーリーぼくらが作る2050年」が上映され、あらためて完全循環型社会を目指し、行動をおこしていかなければと感じた1日になりました。

8日は、ドキュメンタリー映画「君の根は。大地再生に挑む人びと」の上映とトークセッションからはじまり、午後もドキュメンタリー映画「氷の花火 山口小夜子」の上映が行われました。

そのあとは、株式会社マーブルシステムズの代表・時津宝生さんが「DXを超えるHXでITの民主化を」というテーマで講演。さらに、アウトシステムズジャパン社の社長であるアーノルド・コンセンコ氏、北海道大学病院の特任教授・海老原裕磨氏を交えたトークセッションがありました。さらに、テックとも繋がりのある藻岩高校の生徒たちによる「カンボジアにサッカーボールを贈りたい」というプレゼンも行われ、会場からは大きな拍手が起きていました。

前日同様、マルシェ会場にはたくさんの方が来場。買い物はもちろん、各自が取り組んでいる活動について対話をするなど、それぞれが交流を深め、とても賑やかでした。

イベントのラストは、みんなで「Waltzingdays~花」を合唱し、閉幕。点と点が繋がり、輪が広がり、大きな渦となった2日間。北海道を完全循環型社会にするため、7世代先の子どもたちのため、世代や性別、国籍も超え、みんなでできることをやっていこうと気持ちが一つになったようでした。

主催したSDGs村・北海道は、早速、来年のINAZOマルシェ開催に向けて動き始めているそうです。また、SDGsコミュニティのために「INAZOアプリ」も作ったそうです。今後の動きなどの情報もこちらから分かるようになっています。アプリインストールはQRコードから。

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